胃内視鏡検査について
◇ 胃内視鏡検査(胃カメラ検査)とは?
- 直径7~10ミリの管状のカメラを口または鼻から挿入し、食道・胃・十二指腸の内部を直接観察できる検査です。
- 胃粘膜にできた潰瘍やポリープ、5ミリ以下のがんも発見でき、また生検(病気の疑いのある部分から組織を少量採取すること)が可能なため、さまざまな疾患の早期発見や確定診断に役立ちます。
胃カメラで診断できる主な疾患:
胃内部のピロリ菌の有無、急性胃炎、慢性胃炎、胃潰瘍、胃ポリープ、胃がん(早期)、逆流性食道炎、バレット食道、食道がん、十二指腸潰瘍など。
◇ 検査方法
- 当センターでは、経口・経鼻(鼻から挿入する)の胃カメラに対応しております。※当センターでは、バリウム検査は行っておりません。
- 経鼻での検査をご希望の方は、申し込み用紙に経鼻検査ご希望の旨、ご記入ください。
◇ 検査の流れと注意事項
検査前
- 土曜日検査の方:
- 前日の夜9時までに食事を終えていただくようお願いします。
- 当日の朝は食事はとらずにお越しください。
- 少量のお水、お茶は当日朝7時まででしたら結構です。
- 木曜日検査の方:
- 当日朝9時までに軽食(食パン1枚、チーズ1枚、紅茶程度)を摂って頂いて結構です。
- 少量のお水、お茶は当日朝11時まででしたら結構です。
胃内に食物が残っている場合は、検査の実施ができなくなりますのでご注意ください。
タバコは胃液の分泌を促進しますので、検査終了までお控えください。
検査
検査は、5~10分程です。
- 胃内の泡消しの薬を飲んでいただきます。
- 喉(経鼻カメラの場合は鼻内も)の局所麻酔用スプレーを使用します。※これまで歯医治療で具合が悪くなったことがある方、薬剤アレルギーがある方はお知らせください。
- 左側を下に横向きに検査台に寝ます。
- マウスピースを口にくわえて頂き、内視鏡を挿入していきます。
- 検査中に異常が疑われる場合は、粘膜組織の一部を採取する精密検査(生検)を行います。
検査後
- 医師が検査結果説明を行います。
- 組織の採取を行なった場合は、後日、その結果を全ての健診結果と共に郵送にてお送りいたします。
- のどの麻酔が取れるのに30~1時間程度かかります。検査後30分以内は飲食はしないで下さい。
- 検査を受けた日は、暴食、スパイシーフード、油気の多い食事、アルコール、炭酸飲料、濃いコーヒーなどは摂取しないことをお勧めします。
- 胃内に空気を入れて検査を行いますので、検査後も胃(腹部)が張った感じがすることがあります。通常、この膨満感は自然に消失しますが、げっぷやおならは我慢しないようにして下さい。
- 合併症がおこる確率は極まれですが、もし検査後に極度の胃痛や発熱などが出現した場合には、お近くの病院にご連絡下さい。診察を受けられる際には、健診時にお渡しした胃内視鏡検査のレポートを医師にお見せ下さい。
- 検査後(数日)に、まれに便の色が黒っぽくなることがあります。これは組織検査による出血が示唆されますので、この場合にもお近くの病院にご連絡下さい。
その他注意事項
- 抗凝固剤、インスリンを使用中の方は、事前にお知らせください。※抗凝固剤を服用中の場合は、出血のリスクが若干高まります。その場ため、当センターでは、INR値(抗凝固作用の国際的基準値)が2.0以上であれば、組織検査は行いません。
- ピロリ菌感染の有無は、血液または便検査でも確認可能です。