胃内視鏡検査(胃カメラ検査)は、左右上下に曲げることのできる管状のカメラにより、食道・胃・十二指腸の内部を見る検査です。使用するカメラによりますが、口または鼻から挿入し検査します。経口で行う場合には、カメラと歯の損傷を防ぐためにも、マウスピースを口に挟んで行います。胃内視鏡検査は、異常を確実に発見できます。

検査中に、組織の一部を採取し、詳しく検査することもあります(例えば、ピロリ菌感染の有無を調べることも可能)。抗凝固剤を服用中の場合は、出血のリスクが若干高まります。その場合、診断を得るための胃内視鏡検査は禁忌ではありませんが、INR値(抗凝固作用の国際的基準値)が2.0以上であれば、組織検査は行いません。血液または便検査でピロリ菌感染の有無を調べることも可能です。以上のことから、抗凝固剤を使用中の場合は、常に事前にお知らせください。また、インスリンを使用中の場合も同様で、事前にお知らせください。

食道・胃・十二指腸の内部を見やすくするためと、検査中の窒息などを防ぐためにも、検査の少なくとも5~8時間前は絶食、少なくとも2時間前は絶飲して頂く必要があります。検査の際に喉に麻酔のスプレーを使用することにより、粘膜の感覚が鈍くなっているため、検査後30分以内は飲食はしないで下さい。また、検査を受けた日は、暴食、スパイシーフード、油気の多い食事、アルコール、炭酸飲料、濃いコーヒーなどは摂取しないことをお勧めします。また、胃内に空気を入れて検査を行いますので、検査後も胃(腹部)が張った感じがします。通常、この膨満感は自然に消失します(げっぷやおならは我慢しないようにして下さい)。

合併症がおこる確率は極まれですが、もし検査後に極度の胃痛や発熱などが出現した場合には、お近くの病院にご連絡下さい。診察を受けられる際には、健診時にお渡しした胃内視鏡検査のレポートを医師にお見せ下さい。検査後(数日)に、まれに便の色が黒っぽくなることがあります。これは組織検査による出血が示唆されますので、この場合にもお近くの病院にご連絡下さい。